高校卒業後、会社勤めをしたことがなく、ずっとフリーランスで生きていた僕は「仕事=お金を稼ぐこと」とは思っていません。
例えば、ベーシックインカムのようなものが始まり、毎月○○万円もらえたら、今の仕事を辞めると思いますか? 給料が30万円だとして、30万円をもらえたら、その仕事を辞めるでしょうか?
辞めたいと思った人は、仕事はお金を稼ぐことであり、生活のために仕方なくしていることかもしれませんね。
僕は毎月30万円もらっても、今の仕事(マッサージやヒーリング)を辞めようとは思いません。それは、クライアントさんに喜んでもらえることが、自分自身の喜びでもあるからです。「遊び」は自分に対するサービス(奉仕)で、「仕事」は社会に対するサービス(奉仕)だと思っていて、対価が発生しなくてもいいのです(もちろんもらえたらうれしいです)。
そうはいっても、暮らしていくために「お金」は必要です。そこで僕は、やりたいこと(天職)と暮らしのためにお金を稼ぐこと(適職)を分けることにしました。20代のころに話を戻すと、天職がライター業、適職のアルバイトは警備員でした。けれども暮らしていくためにお金を稼ごうとすると、どうしても時間を取られます。
最近、自分の身体と時間をつかってお金を稼ぐのではなく、お金そのものが働いてお金を稼ぐ方法を教えてもらい、目からウロコが落ちました。
病気で自分の身体が動かなくなると、
いきなり収入が途絶えます。
リスクを分散するためにも、
お金に働いてもらう仕組みを
持っていたほうが安心できます。
「お金」はすごく効率的な従業員です。
ご飯を食べなくてもいいし、
休まなくてもいいし、
上司に文句も言いません(笑。
自分が遊んでいても、部下(お金)が働いてくれます。
とくにコロナの影響で、収入がなくなった人も多いのではないでしょうか? 僕自身、クライアントさんと“濃厚接触”する仕事なので、対面でのセッションがすべてキャンセルになりました。飲食店を経営している友人たちから、お客さんが激減して閉店(廃業)する話も聞きます。
また、自分が怪我をしたり、病気になったときにも、仕事ができなくなり、収入が途絶えしまいます。今までのようなお金の稼ぎかたは、目に見えない大きなリスクがあることに気づきました。仮に、お金そのものが働いてお金を稼ぐ「副業」を持っていたとしたら、自分が病気になっても、定期的な収入は続きます。
最近、ビジネスセミナーで「ESBI」という言葉を聞きました。ロバートキヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』の中で提唱されている、世の中にある働き方を”収入の得方”で分類した概念です。
4分割された図でいうと、左側が労働収入、右側が権利収入です。そして上の段が、従業員と経営者。下の段が自営業と投資家です。それぞれの詳しい話は、以下のリンク先で読んでみてください。
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僕は高校卒業後、ずっと「S=Self employee(自営業者)」でした。従業員には向いてないし、かといって経営者になる資金もありません。同じ時期にこの投資を始めた友人が、次のようなことを言ってました。
労働で収入を増やすのは
足し算で増えていくが
限界が来る
お金がお金を稼ぐのは
掛け算で増えていくし
無限の可能性がある
労働収入は、どれだけ頑張って働いたとしても「自分一人の労働分しか」収入になりません。一方の権利収入は、「自分以外のお金、人、モノの力」を使って収入が得られるので、入ってくる金額に限度がないし、時間をとられることもありません。
自営業は、自分の身体が資本です。具合が悪くなったり、大きな怪我をすると、その瞬間に収入が途絶えてしまいます。ところが、権利収入を確保しておけば、万が一自分の身に何かあったときでも、継続して収入を得る事ができるのです。
人生で初めて「I=Investor(投資家)」に足をかけたことで、実際に掛け算でお金が増えています。お金に働いてもらってお金を増やす「適職」を得たことで、「お金のいる国」で「お金のいらない国」のように過ごす方法が、もうすぐ実現しそうです。